患者さんは「私に何をしてくれるのか?」を求めている
- Shin Yamauchi
- 2017年8月5日
- 読了時間: 2分

クリニック、特に内科がわかりやすいので取り上げてしまうことをお許しください。
よく見かける「患者さん集めに貢献しそうにないホームページ」のトップページで使われているキャッチコピーは以下のようなものがあります。
(1)地域に信頼されるクリニックを目指しています (2)かかりつけ医として、内科全般にあたり広く対応できます (3)地域の「医療連携」を大切にしています (4)患者、家族との絆を大事にしています などなど・・・・。
いずれも、大事なことであります。 が、患者や家族にとっては「だから何?」 患者が求めているのは「私に何をしてくれるか?」であり、(最初の選び方としては)地域に貢献することではありません。
(1)は、「目指している」のでなく、「地域に信頼され続けている」ことや「なぜ信頼され続けている」のかが知りたいです。
(2)は、自分の年齢・身体の状態を考えて、何の専門性があるのかを知りたいです。
(3)は、地域の医療連携といって説明できる人は少ないです。医療連携が何のメリットになるかを知りたいところです。
(4)は、長期に渡っての治療、大きな病気に立ち向かうためには、とても大事なことです。患者、家族も治療を始めた時に実感することです。でも、今は、短い言葉だけではわかりません。
こういった耳に聞こえが良い言葉を並べてしまいがちです。
とくに医師の方は「その言葉の意味」を十分に理解していることもあり、業者との打ち合わせで話したフレーズが、ホームページの目立つところに掲載されると「いいね~。自分の気持ちと同じだよ。」とOKを出してしまいます。
医療に携わっている方の考え方や行動の全てが、「患者のために」つながっています。でも、患者にはわかりづらいのです。 そこを伝えることがホームページの役割だと思います。
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